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非営利法人委員会研究報告第23号「公益法人の財務諸表等の様式等に関するチェックリスト(平成20年基準)」の公表について

[号数]23号 - 非営利法人委員会研究報告第23号「公益法人の財務諸表等の様式等に関するチェックリスト(平成20年基準)」の公表について

友人の中西さんがすごいエントリー

カレーうどんはなぜ飛び散るか、、、、悪魔の妄想
http://d.hatena.ne.jp/rikunora/20120121/p1

カレーうどんを食べるときの物理モデル

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うどんの振動運動を見切って、
上死点にあるときにだけうどんを
たぐり寄せれば、
カレーは飛び散らないってことになる、、、、

ということのようです。

国際会計士倫理基準審議会(IESBA)「職業会計士の倫理規程の要求事項違反に対処する規定に関連する倫理規程変更案」に対する意見について

国際会計士倫理基準審議会(IESBA)「職業会計士の倫理規程の要求事項違反に対処する規定に関連する倫理規程変更案」に対する意見について

「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察⑥最終

「魔法少女まどか☆マギカ」を見たわけですが

「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察②

 「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察③

「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察④

「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察⑤

ちょっと空いてしまいましたが、
「魔法少女まどか☆マギカ」における建築的考察の続きです。

例の洗面所ですが、やはりこの大きさは尋常ではないですよね。
おそらく、ダンスとかバレエを練習するジムのような空間だと思います。

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左右のスパンも10メートル以上ありますし、かなりの大空間。
にもかかわらず、柱が細い。

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100角ほどしかありません。
だとすると、この建物は平屋でしょう。
天井高さは二層分ありますが、巨大なガラスの箱です。
そうなると、この壁面の格子はカーテンウォールということになります。

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カーテンウォールというのは、
建築物において外壁面に加重を負担させない構造システムのことです。
上記写真はドイツのデッサウにあるバウハウスの校舎ですが、
ものすごい未来的に見えますが、実は1920年に実現されたものです。

そのカーテンウォールの枠にミラーをところどころ打ち張りして、
内部と外部の光景を遮断したり写し込んだりして空間把握を幻惑してるようです。

このミラーの手法は結構効果的で、狭い空間を広く見せたり、光を取り入れながら
外からの視線をさえぎることができ、店舗向けです。
実は3年ほど前に、私たちのところで設計した美容院でやってみました。

スタジオアルファプラス- 菊水HAIR(菊水ヘア)

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外が見えているところと、中が見えているところが入り混じって不思議な感じでしょう?

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外向きにもミラーを張ってあるので、中をのぞく意識がないと移りこむ風景の方を見ますから、視線の意識を遮断する効果があります。

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しかしながら、
「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目家がやっかいなのは、
どうやら壁面が4面ともこのガラスカーテンウォールっぽいんですね。


マドカたちの正面のミラーは木を写しています。

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このことが何を示すかというと、
鹿目家のこの洗面所空間は母屋と接していない、ということを物語ます。
既存の住宅とこのガラス空間が同じ建物の一部であれば、
少なくとも1つの壁面は壁であって欲しかった。

ところが、そうではない。
ならば、どう考えるのか。

ズバリ!答えは「森の中」です。

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もう、これはパビリオンとか、離れとか、東屋ということになります。
キッチンがあったのとは別棟です。
しかも、地下でつながっている可能性です。

結果としてこんな不思議な大豪邸となってしまいました。
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こんなのはアリなんでしょうか

まあ、世界の名建築には結構ありますね。
有名なところではアメリカの巨匠フィリップ・ジョンソンの自邸があります。

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ジョンソンは広大な自然敷地の中に数棟の建築物を時代ごとに建てています。
まわりの森もすべて自分の土地です。
このガラスの家以外にも数棟が敷地内に存在し、これらのすべてを地下でつないでいるという伝説がまことしやかに言われておりました。

家ではありませんが、白井晟一による祈念館の設計案

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への字型の建物から水に浮いているような建物には、いったん地下に降りなければアプローチできません。

宮脇檀の「もうびいでぃっく」、これも戦後のエポックメイキングな住宅デザイン

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鯨のような母屋の脇にある丸いテラスの下に、
いったん地下に下りていく部屋が隠されております。

では鹿目家ではどこにそのような仕掛けがあるのか、、というと

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ありました。
最初のシーン朝が弱いママをマドカに起こしてくるようにお願いしたパパが、
家庭菜園からプチトマトを摘んでいるシーンに、はっきりと。

ただ、なぜかいったん外に出ないといけない位置にあるんですが、

「いったん外に出て傘をささないと生活できない家」は、
建築界ではトンチが効いた最上級の手法と言われていますから、

やはり、二世帯で事業系の用途も考えつつ、デザイナー住宅としての評価も狙うという、ヤリ手のマドカママの思惑が満載の家ですね。

というわけで、ちょっとお時間をいただきましたが、だいたい鹿目マドカの家のプランは整合をみたといっていいんじゃないでしょうか。

ただ、
「魔法少女まどか☆マギカ」にはいっぱい面白い建築空間が出てきますから、
まだまだ考察しなくてはならん建築的な対象が存在しており興味がつきません。


それにしても、昨年のまどマギ旋風は凄かったですね。

第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞。
日本SF大賞は惜しくものがしてしまったようですが、
なぜ「魔法少女まどか☆マギカ」を大賞に選ばなかったんでしょうかねえ。
小学生時代からの圧倒的なSFファンとして、早川書房ファンとしても、
これはちょっと首をひねりますねえ。
選考委員の先生方は以下のようですが、、、
冲方丁・貴志祐介・豊田有恒・堀晃・宮部みゆき
本当に全話ご覧になったんでしょうか。

小説ならなんとか飛ばし読みして全体像を把握できるんですが、
アニメですからねえ、飛ばして見れないでしょうし、特に中盤にさしかかると
「ああ、もう、この繰り返しなら、残りは見なくてもいいや、、なんで大賞候補なの?」
くらいに思われてしまったのかも。

非常に惜しいですよ、今回のSF大賞を「魔法少女まどか☆マギカ」に出していれば、
SF大賞の格も上がったというのに、、残念です。
というのも、「魔法少女まどか☆マギカ」はちょっと今までにはなかった世界観ですから

見てる人はもう見てると思いますから、多少ネタバレありで簡単に解説すると
「魔法少女」というのは、魔法という超人的な力を持った少女ですが、
基本、世の中のため、かわいそうな人たちのため、世界の平和のために、
悪をを倒すために、この魔法を手に入れます。
そのためには代償が必要なのですが、
通常は、滝に打たれて修行だとか、自分の浮世の幸せ放棄とか、家族と離れ離れとか、
個人的な欲求を封印します。

「魔法少女まどか☆マギカ」では、この代償というのがよくわからないんです。
魔法少女として「キュゥべえ」という不思議な生き物、
一見かわいいなりをしていますが、目が死んでいる白いイタチです。
こいつと契約しなくてはなりません。
「鹿目まどか、それと美樹さやか」、「僕と契約して、魔法少女になってよ」
と言います。
ちなみに、相手のことはいつもフルネーム呼び捨てです。

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よく考えてみると、魔法伝授の順番が違っていて、
「願い事をかなえてあげるから、僕と契約して、魔法少女になってよ」
なんですね。
なんか変なんです、願い事もかなえてもらって尚且つ超人的な力を授ける、と言うんです。
で、悪である魔女と戦ってそれを倒せるようにな力を得ると言います。

最初見たときはこの仕掛けに気づけないんですが、、、
実は魔法少女になることは第一段階なんですね。

で、魔女を倒しに行き、魔女を倒すと「魔法少女の心=物語ではソウルジェム」が少し穢れます。
まあ、しょうがない、悪とはいえ、何か得体の知れないものとはいえ、
倒した、殺したんだから、そういうことはあるでしょう。
良心の呵責とか、精神的疲労とかですね。

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その穢れを放置しておくと、どんどん心が汚れていくので、
魔女を倒すごとに得られる「魔女の心の芯みたいなもの=物語ではグリーフシード」に
穢れというか邪を吸い取らせる。で、また魔女を倒しに行く。という魔法少女正義の循環です。

ところが、、なんです。
この悪を倒すという正義をおこない続けていると、どんどん穢れが溜まっていき
ソウルジェムのある一定の邪のキャパシティーを超えたとき、爆発的な変化を起こすんです。
それは、今まで正義から見て悪だと思い込んでいたもの、
悪の顕現、邪の化身、である魔女になってしまう。

敵というよりももっと邪悪でクレージーな世界観で、
悪の結界を作り出す禍々しい魔女に変化することが運命付けられているんです。
これは、ですね。本当に空恐ろしい設定でしたね。
だからこそ、暁美ほむらがあれほどダメだ、契約しちゃダメだ、と言い続けていたのかと。

む~ん、すごいな。考えさせられました。
と、同時にこの設定は荒唐無稽なものに思えて、世の中の地獄を象徴的に捉えているな。
と感じました。

若いころに「世の中を変えなきゃ!こんな弱いものから搾取する巨大な敵を倒さなきゃ!」
とか、「今の世の中はおかしい!悪が大手を振って歩いている、ゆるせない!」
ということで活動に身を投じる人たちがいます。

最初は純粋な動機だった、
家族や身内友人がひどい目にあってる、ご近所のかわいそうな人たちを助けたい、
遠い異国の地で虐げられ、飢えに苦しむ人たちがいる、世界を変えなくては!
そのためにある種の団体や活動組織と契約をする。で、魔法少女になる。

魔法少女として華々しく活動する、街頭で、マスコミで、シンポジウムで、
訴える、正義を、世の中の悪を糾弾する、悪の既存組織や悪の政治家を、
しかしながら活動を続けるためには、ずっと正義ばかりではいられない、
多少の邪も喰らわなくては、もっと悪い奴らがいるんだからこれくらいはかまわない。
自分の邪を吸い取ってくれるもっと悪いやつがいる。だから、自分は綺麗なまま。
そして、一定のキャパシティーを越える。

強くなっている、周囲に邪の結界を張り巡らし、近寄るものを狂わせる。
すると、今まで弱者の見方であったはずの自分が、
いつのまにかそうではなくなっている、

むしろ組織活動のためには、何をやってもいい、テロでもいい、
もしくは、
政権や権威を奪取したら、大儀の前には弱者切り捨てもやむなし、
気が付けば、正義の味方であったはずのかわいい自分が醜い魔女になって、
次の世代の魔法少女から攻められ、魔女として殺されていく。

そのような繰り返しの無間地獄です。

これは、「魔法少女まどか☆マギカ」、かなり怖いな、、と思いました。



こんなややこしい話ですから、あの物語空間は、夢の中の風景のように、
シャフト&イヌカレーのデザイン空間のように、

カラッと浮世離れしていてくれてるのが救いなのかもしれません。


 おわり。


「監査・保証実務委員会研究報告第24号「一般労働者派遣事業等の許可審査に係る中間又は月次決算書に対して公認会計士等が行う監査及び合意された手続業務に関する研究報告」」の公表について

[号数]24号 - 「監査・保証実務委員会研究報告第24号「一般労働者派遣事業等の許可審査に係る中間又は月次決算書に対して公認会計士等が行う監査及び合意された手続業務に関する研究報告」」の公表について

岸上勝彦特集4 まとめ

前回ご紹介した家は正面こんな姿をしておりまして、
意外と、、どころか、かなり現代的なシャープなデザインをしております。

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この建物正面の1層目が横方向への大きなスライド扉になっています。
ここでも、マニアックな処理が施されています。
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上写真をぱっと見ではわかりませんが、扉の敷居溝がコンクリート打ち放しです。
だから、この木の扉には枠がありません、コンクリートと木が直接でっくわしています。
こんな処置は、通の通にしか通じないと思いますよ!岸上さん!

コンクリートのままでガラスを入れたはめ殺し窓はよく見ますが、
可動の建具を入れ込んでいる物件は初めてみました。

続いて、こちらの案件はコンクリート打ち放しの船体に、
艦橋としての木造部分がのっかったもの
大航海時代の海賊船の趣です。
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ここではコンクリートの箱型ではなく、面と面が組み合わさった立体という処置
そのために壁の端部をわざわざ飛び出させたりへっこませて、
壁をスパッとカッターで切りっぱなしたようなデザイン。
この処置も型に流し込んで固めるというコンクリートの素性に対し、
真逆の取り扱いです。

壁の交差も90度ではなく微妙に角度がつけてありますね。
コンクリートの壁で防御された砦のようにも見えますね。

中庭の部分では亜鉛どぶ漬けメッキされたパイプの透けた大扉があって
中から柴犬が見張ってました。


続いて、岸和田に移動。
現代美術家の方の家、そのような施主さんから依頼を受けるとは。
この施主さんもすごい建築の目利きなんではないでしょうか。
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ここでは2階のテラスの前に大きなコンクリートにフレームが遺跡の列柱のように立っていますよね
表現として整然と並んでいるのではなく、一部壁化したり、ピッチがズレていたりして
太さや奥行きを違えてあるので、もしかしたら増築を想定した構造フレームなのかもしれませんが、
将来の増築を暗示するというより、かつて内装されていた家が長い年月を経て朽ち果てて、
その石積みのフレームだけが残ったといったイメージの方が適切かもしれません。



続いても岸和田案件。
コンクリートというより石の塊を切り欠いたような物体。
奥まで続く路地が迷宮の趣ですが、
これはコンクリートの表面具合もちょっとザラついていて、
鈴木恂先生設計のGAギャラリーと良く似た雰囲気でした。

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エントランス壁の上に渡し掛けられた黒い角材が多少朽ちて灰色に変わりつつあり、
コンクリートになじむと共に、かつてそこに存在したかもしれない木床の存在を暗示するものとなっています。

すべてに共通して感じ取れるのは、堅くゴツゴツしたコンクリート構造物と、そこに絡む枯れて乾いた木材の構成物、その構造的に異なる二種の構築物がどのように関係するのか、、といったことが隠れテーマとなっております。

いったん完成したコンクリート構造部に付加的に乗っかっていた木構造部が、
だんだんコンクリート構造物の内部や構成要素に入り交じっている、堅い空間に柔らかな要素が浸潤していっている。
建物のスカイラインをコンクリートの壁で水平に終わるのではなく、木部が輪郭をあいまいにしようとしている。
工事途中で放置されたコンクリートの廃墟に、木の角材で増改築を施して家にしていっているような印象です。
そういった意味では、
これらの全てまだ未完成のような、
もしくはかつての姿をとどめつつ朽ちているまっ最中
コンクリート部分以外は、どうなっていってもいいんだよ
といっているようなスケルトン
スケルトンインフィルという言葉がありますが、
スケルトンネヴァーフィルとでもいうんですかね。
永遠に内装が終わらないような建物です。



以上のように、岸上さんの今までのお仕事は、
ミニマルアートのような文脈で設計デザインされているのです。

あれっ?漢(おとこ)岸上の勢いや野太いその素材感や繊細な業物(わざもの)の話しだったはずが、
ミニマルアートとか文脈とかいった言葉が出て来ると、
なんだかめんどくさそうな気がしてきますよね。

これは美術とかをやっている人たちがちゃんと説明しないことに原因があります。
どういうことかというと、美術、特に西洋美術というものは歴史的体系にのっとって
なんらかの意味が載せてあるんですね。

その意味というのは、
たとえば、時間に遅刻しそうになって、「今から走っても意味がない、、」とか、
風邪のときに下痢止めの「正露丸を飲んでも意味がない」とかいったような、
役に立つとか、効能のことをいうのではなく
「意図」とか「解釈」のことです。これがないとアートとみなさない。
逆にそこを抑えることが出来れば、一見ゴミでもアートです。

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これは有名なマルセル・デュシャンの「泉」という作品です。
作品といっても建材屋で買ってきた便器です、デュシャンが手を加えたのは
1.サイン、2.タイトル、3.ギャラリーに展示
の3つですが、これが「意味」をもつのは、
「美術館・ギャラリーという規定の枠組みの中に、あえて工業製品の便器」
という状況を用いて美術環境と芸術評価構造に「問い」を投げかけたから、
です。

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もちろん、金箔で鶴を描いた素晴らしい蒔絵といったものも芸術なのですが、
上記の西洋美術の大系では、どちらかというと「工芸」。
金箔で鶴を表現するその意図とは何か?をロジカルに説明できないとダメなんです。

そういった意味では、現代美術というのは、技を競うのではなく、歴史哲学に近い。
どんだけいっぱい知っているか、知っていることの連なりを踏まえて、
さらにその説明の論理が新しいか、その理屈に、へえってなるか、を競っています。

だから、その意味を受け取る側も勉強してないと楽しめないという世界です。

金箔に漆で鶴を素晴らしく描いた、人間技とは思えないような細い線を見てビックリする。といったような感覚的な感動のみでは不十分とみなされるんですね。

ただ、この概念の枠組みを理解すれば非常に面白い謎かけのような、
哲学的なパズルのような世界でもあり、そこが現代美術の魅力です。
そしてその解釈についてこれるかどうかで、鑑賞者を峻別します。
いうなれば「とんち勝負」ですかね。

ちょうど、お茶の世界で、花入れと香合と掛け軸の取り合わせに意を凝らし、
「これをなんと解く?」、「そのお心をお聞かせ願いたい。」とやっているのと同じ。
もっとくだけた言い方なら、板尾創治のしりとり竜王戦の面白味に近いでしょうか。

ミニマルアートというのも、それまでの抽象絵画の不条理性を笑い飛ばすように登場したポップアートに対する対抗概念なんです。

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絵ではなく有名人のポートレートを使って現代における絵画、
ビジュアルアートの意味を揺らがしたアンディー・ウオーホール

ポップアートが使った大衆性やゴミとか社会の現前たる事物のマスコミ的表現に対し、純粋な形態の組み合わせや恣意的な処理を排したハードエッジな即物的処理を提示といった具合に

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ただ、画面を分割する黒い枠と線だけで、その太さや方向性のバランスの妙。
ここに何事かの意味を探査させようとするソル・ルイットの絵画

その傾向が1970年代以降、建築の世界でも支配的になっています。

普通の町に溢れる広告や大衆的な看板、手垢のついた事物、ほのぼのと雑多な
鉢植えや、暖簾や、生け垣とかいったノイジーな街並みの中で、
ミニマルな表現は、なかなか目立つんですよ。と、同時に作家の恣意性とかいった
ものを一見覆い隠してくれます。

これはほぼ磯崎新さんが仕掛けた枠組みだと思うのですが、
ちゃんと歴史哲学美術を勉強をした人たちと人たちの間でだけ交わされるような
スノッブな世界であればよかったのですが、
本来サブカルチャー的な現代美術的な建築デザインの取り組みが建築業界の権威となって数十年経過してしまいました。

だから、使えるのか使えないのかわからないような公共建築、
意図的に構造上の不合理性を表現してみたり、
ただの駅舎の丸い屋根のカタチを綺麗に銅版で葺くだけでは褒めてもらえないから、
必死のドヤ顔で「極小の宇宙」と呼んでみたり、
「一点から等距離に設置した事物の集合体としての蓋然性」とか説明してたり、
「ローマのパンテオンの写しとしての相互依存的な新しい公共空間」とか、
わけのわからない解説をしているのを見たことがあるでしょう?
あれ、設計者も自分の言ってることがわかってないんですよ大概においては。

そうした環境要因が、たとえば川越の「ドヤ建」を産み落としてしまったのです。

川越で見た「ドヤ建」|建築エコノミスト 森山のブログ


だから、業界内部で一定の地位を確保しようとすると、どうしても機能や効能より
西洋美術の流れの中にある現代美術の文脈を優先せざるを得ない。
場合によっては、教育者がその価値感の中から脱却できませんから、
後者の方にのみ特化した設計者を教育している機関も多いんですね。

そのような評価構造の中から、
数十年は使用しなくてはならないはずの公共建築や30年ローンの住宅が、
数年で機能を損なってしまったり、土が未来とか言ってみたり、
芸術概念のトレンドは動くので数年後には陳腐化するデザインだったり、
個人の出世欲がそのままカタチになって、
ノイズのような街並みができあがってしまってるんですね。

そういった建築と芸術の評価環境、評価構造の中でも、
ゆるがないような建築の価値を求めてギリギリのところで、
事物からくる感動、手仕事からくる驚き、

岸上さんはがんばっておられるのです。

だから、その岸上さんが「瓦」に手を出している。

現代建築を設計する人たちが絶対避けて通ろうとする瓦屋根。
磯崎新さん、伊東豊雄さん、安藤忠雄さんたちが絶対やらない、
屋根とか庇とか瓦とかに取り組んでいる。

コンクリートの構造体に木造がとりつくのではなく、
コンクリートを木造が呑み込み始めている今回の住宅デザインは
いろんな意味で、大きな可能性を秘めていて、
だからこそ
今回わたくしが、速攻見に行っているんですよ。

岸上勝彦 + 明建築工作舎

岸上勝彦特集4 まとめ
岸上勝彦特集3

岸上勝彦特集2

謹賀新年・岸和田にて

岸上勝彦特集4 まとめになっていないまとめ

前回ご紹介した家は正面こんな姿をしておりまして、
意外とどころかかなり現代的なシャープなデザインをしております。

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この建物正面の1層目が横方向への大きなスライド扉になっています。
ここでも、マニアックな処理が施されています。
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上写真をぱっと見ではわかりませんが、扉の敷居溝がコンクリート打ち放しです。
だから、この木の扉には枠がありません、コンクリートと木が直接でっくわしています。
こんな処置は、通の通にしか通じないと思いますよ!岸上さん!

コンクリートのままでガラスを入れたはめ殺し窓はよく見ますが、
可動の建具を入れ込んでいる物件は初めてみました。

続いて、こちらの案件はコンクリート打ち放しの船体に、
艦橋としての木造部分がのっかったもの
大航海時代の海賊船の趣です。
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ここではコンクリートの箱型ではなく、面と面が組み合わさった立体という処置
そのために壁の端部をわざわざ飛び出させたりへっこませて、
壁をスパッとカッターで切りっぱなしたようなデザイン。
この処置も型に流し込んで固めるというコンクリートの素性に対し、
真逆の取り扱いです。

壁の交差も90度ではなく微妙に角度がつけてありますね。
コンクリートの壁で防御された砦のようにも見えますね。

中庭の部分では亜鉛どぶ漬けメッキされたパイプの透けた大扉があって
中から柴犬が見張ってました。



続いて、岸和田に移動。
現代美術家の方の家、そのような施主さんから依頼を受けるとは。
この施主さんもすごい建築の目利きなんではないでしょうか。
建築エコノミスト 森山のブログ

ここでは2階のテラスの前に大きなコンクリートにフレームが遺跡の列柱のように立っていますよね
表現として整然と並んでいるのではなく、一部壁化したり、ピッチがズレていたりして
太さや奥行きを違えてあるので、もしかしたら増築を想定した構造フレームなのかもしれませんが、
将来の増築を暗示するというより、かって内装されていた家が長い年月を経て朽ち果てて、
その石積みのフレームだけが残ったといったイメージの方が適切かもしれません。



続いても岸和田案件。
コンクリートというより石の塊を切り欠いたような物体。
奥まで続く路地が迷宮の趣ですが、
これはコンクリートの表面具合もちょっとザラついていて、
鈴木恂先生設計のGAギャラリーと良く似た雰囲気でした。

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エントランス壁の上に渡し掛けられた黒い角材が多少朽ちて灰色に変わりつつあり、
コンクリートになじむと共に、かつてそこに存在したかもしれない木床の存在を暗示するものとなっています。

すべてに共通して感じ取れるのは、堅くゴツゴツしたコンクリート構造物と、そこに絡む枯れて乾いた木材の構成物、その構造的に異なる二種の構築物がどのように関係するのか、、といったことが隠れテーマとなっております。

いったん完成したコンクリート構造部に付加的に乗っかっていた木構造部が、
だんだんコンクリート構造物の内部や構成要素に入り交じっている、堅い空間に柔らかな要素が浸潤していっている。
建物のスカイラインをコンクリートの壁で水平に終わるのではなく、木部が輪郭をあいまいにしようとしている。
工事途中で放置されたコンクリートの廃墟に、木の角材で増改築を施して家にしていっているような印象です。
そういった意味では、
これらの全てまだ未完成のような、
もしくはかつての姿をとどめつつ朽ちているまっ最中
コンクリート部分以外は、どうなっていってもいいんだよ
といっているようなスケルトン
スケルトンインフィルという言葉がありますが、
スケルトンネヴァーフィルとでもいいんですかね。
永遠に内装が終わらないような建物です。



以上のように、岸上さんの今までのお仕事は、
ミニマルアートのような文脈で設計デザインされているのです。

あれっ?漢(おとこ)岸上の勢いや野太いその素材感や繊細な業物(わざもの)の話しだったはずが、
ミニマルアートとか文脈とかいった言葉が出て来ると、
なんだかめんどくさそうな気がしてきますよね。

これは美術とかをやっている人たちがちゃんと説明しないことに原因があります。
どういうことかというと、美術、特に西洋美術というものは歴史的体系にのっとって
なんらかの意味が載せてあるんですね。

その意味というのは、
たとえば、時間に遅刻しそうになって、「今から走っても意味がない、、」とか、
風邪のときに下痢止めの「正露丸を飲んでも意味がない」とかいったような、
役に立つとか、効能のことをいうのではなく
「意図」とか「解釈」のことです。これがないとアートとみなさない。
逆にそこを抑えることが出来れば、一見ゴミでもアートです。

もちろん、金箔で鶴を描いた素晴らしい蒔絵といったものも芸術なのですが、
上記の西洋美術の大系では、どちらかというと「工芸」。
金箔で鶴を表現するその意図とは何か?をロジカルに説明できないとダメなんです。

そういった意味では、現代美術というのは、技を競うのではなく、歴史哲学に近い。
どんだけいっぱい知っているか、知っていることの連なりを踏まえて、さらにその説明の論理が新しいか、その理屈に、へえってなるか、を競っています。
だから、その意味を受け取る側も勉強してないと楽しめないという世界です。

金箔に漆で鶴を素晴らしく描いた、人間技とは思えないような細い線を見てビックリする。といったような感覚的な感動のみでは不十分とみなされるんですね。

ただ、この概念の枠組みを理解すれば非常に面白い謎かけのような、哲学的なパズルのような世界でもあり、そこが現代美術の魅力です。
そしてその解釈についてこれるかどうかで、鑑賞者を峻別します。
ちょうど、お茶の世界で、花入れと香合と掛け軸の取り合わせに意を凝らし、
「これをなんと解く?」、「そのお心をお聞かせながいたい。」とやっているのと同じ。

ミニマルアートというのも、それまでの抽象絵画の不条理性を笑い飛ばすように登場したポップアートに対する対抗概念なんです。
ポップアートが使った大衆性やゴミとか社会の現前たる事物のマスコミ的表現に対し、純粋な形態の組み合わせや恣意的な処理を排したハードエッジな即物的処理を提示といった具合に

その傾向が1970年代以降、建築の世界でも支配的になっています。
普通の町に溢れる広告や大衆的な看板、手垢のついた事物、ほのぼのと雑多な
鉢植えや、暖簾や、生け垣とかいったノイジーな街並みの中で、
ミニマルな表現は、なかなか目立つんですよ。と、同時に作家の恣意性とかいった
ものを一見覆い隠してくれます。

これはほぼ磯崎新さんが仕掛けた枠組みだと思うのですが、
ちゃんと歴史哲学美術を勉強をした人たちと人たちの間でだけ交わされるような
スノッブな世界であればよかったのですが、
本来サブカルチャー的な現代美術的な建築デザインの取り組みが建築業界の権威となって数十年経過してしまいました。

だから、使えるのか使えないのかわからないような公共建築、
意図的に構造上の不合理性を表現してみたり、
ただの駅舎の丸い屋根のカタチを綺麗に銅版で葺くだけでは褒めてもらえないから、
必死のドヤ顔で「極小の宇宙」と呼んでみたり、
「一点から等距離に設置した事物の集合体としての蓋然性」とか説明してたり、
「ローマのパンテオンの写しとしての相互依存的な新しい公共空間」とか、
わけのわからない解説をしているのを見たことがあるでしょう?
あれ、設計者も自分の言ってることがわかってないんですよ大概においては。

そうした環境要因が、たとえば川越の「ドヤ建」を産み落としてしまったのです。

だから、業界内部で一定の地位を確保しようとすると、どうしても機能や効能より
西洋美術の流れの中にある現代美術の文脈を優先せざるを得ない。
場合によっては、教育者がその価値感の中から脱却できませんから、
後者の方にのみ特化した設計者を教育している機関も多いんですね。

そのような評価構造の中から
、数十年は使用しなくてはならないはずの公共建築や30年ローンの住宅が、
数年で機能を損なってしまったり、
芸術概念のトレンドは動くので数年後には陳腐化するデザインだったり、
個人の出世欲がそのままカタチになって、
ノイズのような街並みができあがってしまってるんですね。

そういった建築と芸術の評価環境、評価構造の中でも、
ゆるがないような建築の価値を求めてギリギリのところで、
事物からくる感動、手仕事からくる驚き、

岸上さんはがんばっておられるのです。

だから、その岸上さんが「瓦」に手を出している。

現代建築を設計する人たちが絶対避けて通ろうとする瓦屋根。
磯崎新さん、伊東豊雄さん、安藤忠雄さんたちが絶対やらない、
屋根とか庇とか瓦とかに取り組んでいる。

コンクリートの構造体に木造がとりつくのではなく、
コンクリートを木造が呑み込み始めている今回の住宅デザインは
いろんな意味で、大きな可能性を秘めていて、

今回わたくしが、速攻見に行っているんですよ。


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